アユイングは、専用のルアーを使って鮎を釣る、新しいタイプの釣りです。
伝統的な鮎釣りより簡単で、初心者でも始めやすいため、最近人気が出ています。
まだ一般にはあまり知られていませんが、これから多くのメーカーが市場に参入することが期待されています。
アユイングの特徴的なフック

アユイングのルアーには、一般的なトレブルフックの代わりに、特別なハリス止めが付いています。
このハリス止めには「3本チラシバリ」や「3本イカリバリ」などの異なる仕掛けを装着できます。
これにより、鮎が掛かりやすくなり、かつ外れにくくなります。
この仕組みでは山女魚は掛かりにくいですが、稀に鱒が掛かることがあります。
必要な装備を準備しよう
アユイングでは渓流に入って釣りをするため、足元の防水対策が何より大切になります。
川の中で動き回れるようにウェーダーを着用するのが一般的ですが、夏場は涼しげなゲーターを履く方が快適です。
釣り上げた鮎を一時的に保管するための引舟と、手早くアユをすくえるタモも必需品。
これらがあれば、釣りをスムーズに進められるはずです。
一方で、アユイングに渓流釣りの装備を代用するのも有効な方法です。
しかし、川の中は安全面で気を付けなければいけません。
流れの速い場所には立ち入らず、足元に用心しつつ、予期せぬ事故に備えましょう。

このように、アユイング専用の装備を揃えるのが理想的ですが、渓流道具を流用しても問題ありません。
大切なのは快適性と安全性を確保することです。
準備をしっかりと行えば、マイナートラブルを最小限に抑えられるはずです。

アユをどうやって狙う?
アユの気を引く”石”の見つけ方

アユは好んで石に生える苔を食べるため、苔むした石の周りをテリトリーとしています。
そこで偏光グラスを活用しましょう。
これを着用して川底を注意深く観察すると、苔が濃く生えた黒々とした石が見つかるはずです。
そういった石の周辺こそ、アユが集まりやすい絶好のポイントなのです。
効果的なルアーの動かし方

好ポイントを見つけたら、そこにルアーを投げ込みます。
アユを惹きつけるには、ルアーの動かし方が肝心です。
底をゆっくりとこすりながらルアーを這わせ、狙いの石の手前で一旦止めるのがコツ。
この動作を繰り返すことで、アユの群れが刺激を受け、食いつきやすくなるのです。
ルールを守って釣りをしよう
遊漁券を準備しよう
東北地方では7月初旬から10月末まで鮎釣りの季節とされ、ほとんどの河川で7月1日に解禁されますが、地域によっては7月10日になる場所もあります。
釣行前には漁業協同組合の公式情報を確認して、遊漁料や必要な許可についても把握しましょう。

アユイングの基本ルール

アユの遊漁規則内に「リール付き竿」「ルアー」どちらか一方の使用を禁止しているフィールドではアユイングはできません。
釣行前には各管轄漁業協同組合の規則・詳細をご確認ください。
アユの友釣り、コロガシ釣り、ドブ釣りなどを楽しんでおられる釣り師の皆さんと十分な距離を保ってアユイングを楽しんでください。
他の釣り師の妨げになるようなロングキャストはしないでください。
ダイワ公式に推奨河川漁業協同組合一覧が載っていますので参考にしましょう。
ロッドを選ぼう
1. ダイワ(DAIWA) ネオステージAY

「Neostage AY」は、アユイング専用に開発されたロッドです。
この新しい釣りメソッドに最適化された製品で、広範囲にドリフトさせ、流れの先をトレースすることが可能です。
急流での縦の攻めも簡単にこなすことができ、アユイングの楽しみを広げます。
操作性と実釣機能を両立する9フィートのレングスは、持ち運びに便利な4ピース構造で、スピニングとベイトの2タイプから選べます。

2. パームス(PALMS) アルティバ

パームス(PALMS) アルティバ ALGS-86L」は、アユのルアーゲームに特化した基本アイテムです。
この8.6フィートのスピニングロッドは、さまざまな釣り場に適応し、遠投が可能でキャスティングの幅を広げます。
軽量かつコンパクトな設計により、持ち運びが楽で長時間の使用でも快適です。

3. ゴールデンミーン(Golden Mean) ブレインストーム鮎

ブレインストーム鮎は、「アユゲー」(鮎のルアー釣り)に特化したロッドです。
ベイトモデルとスピニングモデルがあり、どちらもカーボンソリッドティップとファストテーパーブランクを採用しています。この組み合わせにより、優れた操作性と精確なキャスティングを実現します。
ロッドのティップは白く塗装されており、水中のルアーを視覚的に追いやすくなっています。ガイドは目立つ蛍光イエローで仕上げられており、視認性が高まっています。
また、魚を掛けた時には、柔軟なベリーと強力なバットパワーがスムーズなランディングを支援します。

鮎用ルアー
1. **ジャッカル オトリミノー 88**

ジョイント式で自然な動きを再現。ナチュラル鮎のカラーでリアルな見た目が特徴です。
流れの中での独特のアクションが鮎を引き付けます。
2. ダイワ アユイングミノー

ダイワが展開するアユイング専用のミノールアー。
水中でのスリムなフォルムと繊細なアクションが特徴で、鮎の生態に寄り添った設計がされています。
3. デュオ 擬鮎

水平姿勢で泳ぎながら石の苔を食べている鮎の動きをリアルに再現。
目立たないナチュラルなアクションで警戒心の強い鮎にアプローチできます。
パームス(Palms) エスケードバイブ EV100S1-S2

パームス(Palms) エスケードバイブ EV100S1-S2は、鮎を模倣したバイブレーションタイプのルアーです。
このルアーには100mmサイズで、Type1(11g)とType2(18g)の二つの重さがあります。
浅く緩い流れにはType1が、強い流れや速い流れにはType2が向いています。
リップレス設計で引き抵抗が少なく、ルアーが感じる流れや鮎の動きを効果的に捉えます。
金属製のバンパーが搭載されており、ボトムとの接触によるダメージを防止します。
また、カツイチ製のハリス留めが最適な位置に装着されており、スムーズなハリスの脱着が可能です。
フックを選ぼう
ダイワ(DAIWA) アユイングフックSS F3 キープ/パワーキープ/スピード 各種

SaqSas技術による貫通力の高いフックは、速く魚に掛かり、バレにくい設計が特徴です。
3本イカリ型のフックは、バランス良く設計されており、マルチケースにぴったり収まるストック用マットによって整理も簡単です。
フロロハリスは適度な張りがあり、釣り中のトラブルを減らします。
また、ハリスマーキングにより針の交換も容易です。
さらに、釣りの状況に応じて選べるフックタイプがあり、大型魚を狙う「パワーキープ」や、素早く掛けたい時の「スピード」タイプを使用することができます。
オーナー(OWNER) A-6372 鮎ルアーのフック

まとめ
今回の記事では、アユイングの基本から必要な装備、おすすめのタックルまで、アユイングを始めたい方に役立つ情報を詳しく紹介しました。
真夏にゲータースタイルで挑むアユイングは特に快適で、渓流ルアー釣りの一息に新たなチャレンジとして楽しむことをおすすめします。
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