渓流ベイトフィネスは、渓流でのルアーフィッシングにおいてベイトタックルを使用する釣り方です。
従来のスピニングタックルに比べて、近年急速に人気が高まっています。
この記事では、渓流ベイトフィネスの特徴やメリット、リールの選び方について詳しく解説します。
渓流ベイトフィネスの魅力・メリット
1. 正確無比のキャスト精度
ベイトリールはサミング(親指でスプールの回転を制御する技術)により、キャスト距離の微調整がしやすく、狭いスポットに正確にルアーを投げ込むことができます。
これにより、わずかな違いで魚の反応が変わる渓流釣りにおいて非常に有利です。
2. 素早い手返しでチャンスを逃さない
ベイトタックルはクラッチを切るだけでキャストできるため、スピニングタックルよりも手返しが良く、キャスト回数を増やすことができます。
これにより、魚の警戒心が高まる前に再アプローチが可能となり、釣果アップに繋がります。
3. 糸フケ知らずのスムーズな釣り
渓流釣りでは、上流に向かってキャストすることが多く、糸フケが出やすい状況が頻繁に発生します。
ベイトリールはスプールから余分なラインが出にくいため、糸フケによるライントラブルが少なく、ルアーのアクションを即座に開始できます。
デメリット
1. バックラッシュのリスクがある
ベイトリールを使う渓流ベイトフィネスでは、常にバックラッシュのリスクがあります。
バックラッシュは一度起きるとラインにダメージが入る可能性があり、復旧不可能になることもあります。
特に軽量ルアーをキャストする際にはバックラッシュがつきものです。
2. 飛距離がスピニングリールに劣る
開けた川の下流域や湖などで飛距離を出したい場合、ベイトリールよりスピニングリールの方が有利です。
ベイトリールはキャストの精度は高いですが、飛距離を出す場合はスピニングリールの方が簡単に出せます。
3. 糸巻き量が少ない
ベイトフィネスリールは軽量ルアーを投げやすくするため、スプールが浅溝で35~70メートルほどしかラインを収められません。
初心者の場合、バックラッシュで絡んだ糸を解けずに釣りが終了してしまう可能性もあります。
タックルが進化し軽いルアーが投げやすくなったとはいえ、ベイトタックルには常にバックラッシュというトラブルが起きる可能性があります。
しかし、そのデメリットを上回るメリットもあるため、使い分けが重要です。
渓流ベイトフィネスリールの選び方
1. 浅溝&軽量スプールで軽量ルアーに対応
渓流釣りでは30~40mのラインが巻ければ十分なので、浅溝タイプのスプールが適しています。
また、軽量ルアーでもスプールを回転させやすい軽量スプールを選ぶことが重要です。
2. ハイギアモデルで速い流れに対応
渓流釣りでは、速い流れの中でルアーにアクションを入力したり、流れに乗って手前に走る魚とやり取りするために、ハイギアタイプのリールが推奨されます。
3. マグネットブレーキで軽量ルアーを制御
ベイトフィネスリールでは、マグネットブレーキが主流です。
マグネットブレーキはスプールの回転速度に合わせてブレーキが働くため、軽量ルアーを扱いやすいという長所があります。
おすすめのベイトフィネスリール
1. ダイワ スティーズ AIR TW 500XXH
超小口径の28mmスプールを搭載し、軽量ルアーのキャスト性能に優れています。
G1ジュラルミン製のスプールは軽量で高回転を実現し、TWSシステムによりキャスト時のライン放出がスムーズです。
2. シマノ アルデバラン BFS XG
軽量で高いキャスト性能を持つリールです。32mmのスプール径と軽量設計により、軽量ルアーのキャストが容易です。
FTBシステムは、キャスト時のブレーキ力を自動調整し、バックラッシュを防ぎます。
3. ダイワ シルバークリーク エア TW ストリームカスタム
渓流釣り専用に設計されたリールで、28mmの小口径スプールを搭載しています。軽量ルアーのキャスト性能が高く、マグフォースエアブレーキシステムにより、キャスト時の安定性が向上しています。
4. シマノ カルカッタコンクエスト BFS
丸型リールで高い耐久性とキャスト性能を持っています。29mmのスプール径とSVSインフィニティブレーキシステムにより、軽量ルアーのキャストが安定しています。
5. アブガルシア ロキサーニ BF8
コストパフォーマンスに優れたリールで、軽量ルアーのキャスト性能が高いです。32mmのスプール径とマグトラックスブレーキシステムにより、キャスト時の安定性が向上しています。
まとめ
渓流ベイトフィネスは、精度の高いキャストや手返しの良さ、糸フケの少なさなど、多くのメリットがあり、初心者からベテランまで楽しめる釣り方です。
適切なリールとタックルを選ぶことで、より快適に渓流釣りを楽しむことができます。
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